あいあむ金属バット、あーゆー?
ごふっ、口から溢れる血が首筋を伝い服の中へと入り込む。


じわりと血の滲むお気に入りのパーカー。



「ああ、僕ちゃんの一張羅なのにいっ。でもでもおっ、こんな萌え萌えちゃんに出会えた僕ちゃんはすこぶる運がよいのだよいのだあっ!」



腹部の氷柱を抜き取り金属バットをずるずる引き摺る迷彩チャイルド。


ゴスロリっ娘は何だコイツと言わんばかりの目で見てくるがそれも一瞬。



「そちからは血の臭いがするのう……、人間のくせして、人を喰らう生き物か。狂ったやつよ」


「んんー?僕ちゃんをそおんなにいっ、褒めないでよーう。照れるじゃないかジャマイカっ!きゃふっ、きゃあふふふふーうっ!」


「………もう、手遅れじゃな。堕ちに堕ちたそちの血は、なんとも不味そうじゃ」


「血ぃー?あれあれれれーんっ?もーすーかーすうーてえええーっ、萌え萌えちゃんも人を喰らっちゃいまっかそーですかアー?」



首をかしげて、それこそポキリと首が折れゴトリと地面に落ちてしまうくらい、骨の軋む音を響かせ迷彩チャイルドはゴスロリっ娘を見つめた。

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