【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
すると莉央が、


「なによ!自分のこと棚に上げて‼

私は…ただ葉佑にヤキモチ妬いて欲しかったの!

私のこと気にして欲しかったの‼

他の子に葉佑触らせたくなかったのぉ…!

それで直輝先輩が協力してくれたのに…葉佑のばかっ!

もう知らないっ!」


莉央が走り出して行った。


「莉央っ!…?!」


私が追いかけようとした時、誰かに手を掴まれた。私の手を掴んだのは…


「葉。莉央ちゃんは葉しか見えてないよ。

早く行きな。」


葉佑に話し掛けた直輝先輩だった。


「わるい。直。」


そう言って葉佑は莉央を追い掛けて行ってしまった。





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