【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
「大丈夫かなぁ?…あの二人。」


私が心配していると、


「大丈夫だよ。あの二人なら♪」


微笑みながら直輝先輩は言った。


「それより…美怜ちゃん。いいの?あそこの鬼ほっといて。」


…鬼?直輝先輩何言ってんだろ。


「美怜ちゃん。何言ってんだろって思ってる?

だったら後ろ。見てみなよ?」


へ?…うし…ろ?!


や、やばい。ほんとに鬼がいる….


「な、直輝先輩。私あそこに行く勇気が…「なーに言ってんの。あの鬼どうにかできるの美怜ちゃんしかいないんだから!ほら、行っとい…で!」


そう言って私の背中を思いっきり押した直輝先輩。

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