【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
もう少し…もう少しで分かるんだ。


そして次の日もいつも通り倉庫で過ごしていた。


もちろん二人もやって来る。


私は最後の追い打ちを掛けてやった。


私と蓮の向かい側のソファーに座っている咲歩さんと麻耶さん。


それを見計らった様に私は、


「ねぇ、蓮。お願い…キスして?」


と耳打ちした。


すると蓮は、


「あ?おまえ、熱でも出たか?」


なんて聞いてくるから、


「お願い」


一言だけ言って蓮を見つめた。
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