【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~
そう。私が蓮に連れて来てもらった場所は"如月家"と書かれた美亜ちゃんのお墓だった。


「美亜ちゃん。ごめんね?

ずっとこれなくて…怖くて行けなかった。

美亜ちゃんが居ないって信じたくなくて行けなかったの…やっと今日これたよ。

二年も掛かってごめんね?」


そう言って花束を置いて、二人でお墓の前で手を合わせた。


「美亜乃…ありがとな」


蓮が小さく呟いていた。
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