鬼神姫(仮)




これで番人の三人が揃った。そして、緋川を入れれば四人。これで本当に運命が変わるというのだろうか。

しかし、銀がまだ番人をやるとは決まってはいない。

「蒼間、迎える準備を」

緋川の言葉に蒼間は無言で頷き、部屋を出ていく。

ーー白瀬。

その存在は絶対だった。もしかすれば、白瀬という存在は鬼神神をも凌駕するのかもしれない。

先見と占いを得意とする種族で、緋川達のような戦闘能力は皆無に等しい。それでも白瀬はその特異で鬼の中では重宝された存在だった。

雪弥が十七で命を落とすと告げたのも白瀬だった。

十年前のあの日、雪弥は初めて彼と対峙した。

白い布を被り、一日の殆どを薄暗い部屋で過ごしている者。そして、何かしらあれば皆、彼に相談をする。

白瀬という者の顔を見たことは一度もなかった。

陽の光に弱いので常に布を手離せないと聞いたことはあるが、それが真実かどうかは定かではなかった。






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