ヘビロテ躁鬱女
「分かりました。鉄平、頑張ってね!」


「おう!」


店長と鉄平が座敷へ向かう背中を見送り、私はレジへと向かった。


普段ハードに動き回り、仕事をするのが大好きな私は、暇な日のレジは退屈で仕方なかった。


みんな、時給上がるかなぁ……。


そんなことを思いながら狭いスペースに立ち尽くしていた。


エレベーターがいつ上がってくるのかと、ぼんやりと階数の点滅を眺めていた。


「狂子さん、ぼーっとしちゃって! 面談終わったよ」


「あ、鉄平? もう終わったの? 早かったね」


鉄平の顔を見たら分かる。時給が上がった満面の笑みだった。
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