ヘビロテ躁鬱女
「知っての通り、私の力は大雑把なモノしか見えないから……あの雰囲気は新庄さんではなかった――だけど知っている人だと思う」


「そっかぁ……近々なのかな? 良い人だといいけど」


いつになるのか分からないけど、やっと私にも彼氏が出来る。そう思っただけで喜びで顔が綻んだ。


「衣舞ー! なんだ、ここにいたのね。面談が終わったから次どうぞ」


「あ、愛子。分かった今行くね! 狂子、面接が終わったらまた呼びに来るからね」


「うん、頑張って!」


衣舞と愛子が擦れ違い、愛子がレジの方へと歩いて来た。


「あーあー、早く私もレジをマスターすれば、ボーっと立っていられるのに」


「それって、どういう意味?」


まるで喧嘩を吹っかけてくるような態度だった。
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