ヘビロテ躁鬱女
メールを確認した愛子は満面の笑みで立ち上がり、一目散に走り去っていった。


――店長だな、きっと。不倫を繰り返す妊婦。吐き気がする。でもこれで良い。安心して衣舞と話すことが出来る。


「衣舞、トイレの前で鉄平に会ったよ」


「え、そうなの? あいつも誘ったんだけど、用事があるって断られたんだよねー」


「そうだったんだ。和歌子と居たんだよね……どうしたのかな? あの二人」


グラスにワインを注ぎ、飲み干した。物凄く酔っ払いたい気分になった。


考えたくない。でも次々と思考は浮かぶ。


「衣舞……和歌子から、なにか聞いてる?」
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