ヘビロテ躁鬱女
「さ、入れよ。飲み直そうか? 缶ビールでいい?」


背中を押され、結局この家にまた入り込んでしまった。


やっぱりこの人の事は好きじゃない。頭に浮かぶのは鉄平だけ……。


「いらない」


「突っ立ってないで、ほら、ビールを用意したから、こっちに座って」


低いテーブルの前に、座布団をそっと敷いた。


この男に似つかわしくない、ひよこのキャラクターが描かれた座布団だった。
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