ヘビロテ躁鬱女
 ――衣舞! 余計なことを言うんだから! 忘れていたのに。


「えーそうなの? 新庄ったら彼女がいるくせに抜け目ないねぇ? それで狂子はどうしたの?」


「勿論断りましたよ」


忘れたい出来事に眼を瞑った。


「狂子らしいちゃ、らしいね。正解だよ。悩むことはないね。衣舞だけかぁーなにもないの。残念ね?」


小雪さんは大笑いしながらビールを飲んだ。


「ひどいなぁー小雪さん! 小雪さんだって彼氏いないでしょう?」


衣舞は身を乗り出して訊ねた。


「いるよ」
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