ヘビロテ躁鬱女
「衣舞は守君だっけ? そっちの恋はどうなの?」


「恋じゃないですよ。見た目には惹かれますけどね? それは結局、付き合いたいまでには繋がらないですよ。

狂子と馬鹿やってる方が楽しいかな?」


衣舞は素っ気無く言い、サラダをシャリシャリと食べ始めた。さり気ない言葉だが十分に胸に伝わり、ほんわかとした。


「狂子は鉄平だと思ったんだけどな? 和歌子と付き合っているんだって?」


鼓動が早くなり、少しだけ動揺する。口の中に苦味が広がった。


「私が鉄平? あるはずないじゃないですか!」


言葉にすると苦しさは増し、心が痛む。


――悶々とする。
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