ヘビロテ躁鬱女
「ふぅーん。そうなんだ。つまんないのー。

私ね。一人暮らしなんだけど最近彼が来るようになって、気が抜けないのよね」


小雪さんは右の腕時計をチラチラと見るように言った。


まだ二ノ宮さんが上がるまでには時間がある。けど、色々と準備がしたいんだろうか。


「そろそろ帰ろうか? 電車もあるし」


衣舞も気づいたようだった。


「うん、そうだね……今日は私が奢っちゃう! 話を聞いてくれて嬉しかったから。

誰にも言う相手がいなくってさ――あ、でも内緒だからね。この話は」
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