ヘビロテ躁鬱女
 分かった、分かったと返事をするように衣舞と私は頷き、レジへとお供した。


「狂子。彼氏が出来たら絶対に言ってよ? 私だけがいないなんて寂しいじゃない?」


「分かってるよ衣舞。親友じゃん私達。でも本音を言うと鉄平と付き合いたかったかも……内緒だよ? 和歌子には。忘れなきゃ――」


「……そっか」


小雪さんがお会計をしている間、背後で呟いた。小雪は気づいてないようだった。


忘れられない自分。情けないよ……ここから早く脱出しなきゃ、惨めになっちゃう。
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