ヘビロテ躁鬱女
 重く沈んだ体が軽くなる。


疲れが取れた身を起こし、眼を開いた時には、お腹が鳴っていた。


――お腹が空いた……今何時だろう?


布団の横に転がる、目覚まし時計代わりの携帯を掴み確認すると、時刻は12時を過ぎていた。


――隣の部屋は静か。そうだよね、鬼黄泉は学校か……


鬼黄泉の気配を感じないことで安堵が広がり、胸を撫で下ろした。
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