ヘビロテ躁鬱女
「男の家に泊まり歩いてるのか? 疚しいことがあるから逃げるんだろ!!!!」


――私が逃げ出したいのは、あんたからだよ。


「誰に似たんだ? 家にも親戚にも、そんな阿婆擦れのような人間はいない……」


怒鳴る息から、酒の香りが漂う。


――また朝から飲んでいたんだ。飲んでは私に絡む。……こりごりだ。


「何が言いたいの? 親の言い成りになっていればいいの? 私だって働いたり、色んな出来事があるんだよ? 遅くなることもあるよ」
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