ヘビロテ躁鬱女
 家にいるよりはマシだが、うんざりだった。訳の分からない感情ばかりが、体の底から湧き上がる感じ。


――私、なにかした?


トイレに着くとバタンと力強くドアを開け、しゃがみこんだ。


――私が横溝と? ありえないし。なに、あの女! あーマジむかつく!


ガラガラとトイレットペーパーを引っ張るリズムに、ちょっとだけ正気に返る。


衣舞が横に座ってくれたら良いのに……。


重い腰をゆっくりと上げた。


――ずっとこうしても、いられない……。


「狂子、気に障ったの?」
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