ヘビロテ躁鬱女
「ごめん、愛子さん。あっちの席に行くわ」


鉄平は喜んでボトルを掴み、隣へ来た。順応なペットのように、グラスにワインを注いでいる。


「おーこわっ! 狂子さんって、さっきから怖いですよねぇー。輝さんもそう思いません?」


ウーロンハイを作り、輝にグラスを差し出した。色目を使ったスマイルだった。


その時、外の雑音が聞こえ、暗めの部屋に明かりが差し込んだ。


「あれ? みんな歌っていないの? 私、曲入れちゃうよ!」


ドアを開けたのは、戻ってきた衣舞だった。


今度は席が左側が開いていたので、自然と横溝の隣へと座った。


私達はまた、離れて座ることになってしまった。
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