ヘビロテ躁鬱女
「良く分かりましたね店長。 そうなんですよ。うちのは胸ばかり大きくて、まったく。長く付き合うと見慣れてしまいますけどね」


新庄はブランデーをロックでちびちびと飲んでいる。顔は茹蛸のように真っ赤だった。


「鉄平くぅ~ん。可愛い! 本当に彼女いないのぉ?」


聞きたくないのに大きめのソプラノ声が耳につく。愛子は鉄平の太ももに手を置いていた。


じりじりと胸に熱いものが走る。鉄平に触れて欲しくなかった。


「鉄平! ワインボトル持って、こっちにお酒を注ぎに来て!」


気づいたら、胸の内を声に出していた。


鉄平はびっくりした顔をしたけれど、次の瞬間には嬉しそうに微笑んだ。
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