ヘビロテ躁鬱女
 ――頭がクラクラする……。


目を覚ますと車のエンジン音が耳についた。日が差し込み、少しだけ眩しかった。


「うっ……」


「やっと目を覚ましたか。俺は今日休みだから、車を出してやった。有難く思えよ? お前は今日バイトだろう? 大丈夫か?」


目を擦ると、うっすらと新庄の顔が浮かび上がった。


「そこに水を用意してあるから飲めよ。お前、脇が甘いんだよ。そのままだったら、鉄平にお持ち帰りされていたぞ?」


そうだった……鉄平の肩が心地よくて眠ってしまったんだ。


「みんなは?」


「もうとっくに帰ったよ。お前が珍しいな。あんな酔い方をするなんて」


だって悪酔いするよ。あんな状況……。


私の意志が全部曲げられている気がした。
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