【完】結婚からはじまる恋《2》
4人の朝食は賑やか。



でも、優也さんだけは憂かない顔つき。



「…それよりも帝お前…何で…深幸に麻縄と手錠を渡した??」



「…不審者対策ですよ」



「…ここは高層マンションだし、セキュリティだって万全だ」



「…はぁ」



「…強盗なんて来ないし、不審者対策なら催涙スプレーとスタンガンで十分だ…大体…麻縄と手錠は・・・」



「・・・」



頼は何も口の中に入ってないのに、言葉をモゴモゴさせた。



「麻縄と手錠…不審者対策の他に違う用途があるんですか?」



「そんなもん、あるわけないだろ?」


頼は顔を赤くして、必死に返す。








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