【完】結婚からはじまる恋《2》
「…SMグッズみたいだね」



妻夫木さんがオムレツを頬張りながら、呟く。



「そう言う…夜のお楽しみグッズとしての用途もあったんだな。知らなった…一つ…勉強になりました。社長」



「ワザとらしいですよ。高井田さん」



黙っていた優也さんが帝さんに噛みつく。



「…優也が俺と住めないのは…俺を意識してるからか?」



「意識って!!?俺は同性に興味なんてない!!ノーマルだ!!!」



「…じゃあ~一緒に住めるだろ?優ちゃん」



「気安く呼ぶな!!」



「くっ」


帝さんは少しずれた眼鏡を押し上げて、面白げに笑う。










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