【完】結婚からはじまる恋《2》
「双子?」


「はい」



私は頼にはメールではなく直接顔を見て報告したくて、帰宅後に告げた。



「…お前の身体は妊娠に耐えられるのか?」



「…同じ大学病院内だし、主治医の加藤先生と連携して私の妊娠経過にはベストを尽くしてくれると言いました。唯…」



私は語尾を濁して、視線を彷徨わせる。




「双子は私の身体には負担がかかるから…減数手術を勧められました」




「減数手術?」



「双子のどちらかを堕胎させる手術です」




「・・・」




頼は口を噤んでしまった。




「…妊娠経過を見て…性別が判明してからでもいいそうです」




「…俺にはそんな命の選別はできない。倫理的にも問題があるだろ?」



「…そうですね」



私も頼と同じ思いだったーーー・・・


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