【完】春紫苑
「じゃ、帰ろっか」
「あぁ……」
作り笑顔をするのが簡単になってしまったのも
見慣れてしまったのも
悲しくて、どこか寂しかった。
私たちが病院を出たときには既に日付が変わっていた……。
「なぁ、美琴。どうやって帰ろっか?」
「どうやってって…」
「金か携帯、持ってるか?」
「携帯持ってるから、運転手に電話して来てもらおっか?」
「…わりぃな」
さっきから、将光は謝ってばかりだ。
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