【完】春紫苑
「美琴…?」
「……ん?」
「家に帰ろっか?」
「……え?」
将光の家は多分、警察が来てて、野次馬もいて、帰れば現実を突きつけられるだけだろう。
それに、私は今は将光から離れたくなかった。
今、将光から離れたら、どこか行ってしまう気がして……。
「でも……!」
「頼むから……
一人にしてくれないか?」
そんな真っ直ぐに泣きそうな顔で言われたら
「…………分かった」
頷くしかないじゃない。
「ありがとな…。それと、ごめん」