【完】春紫苑
突然、後ろに引っ張られた。
そして、気付いたときには私の体は、
右上にある不機嫌な顔の人物の右腕に包まれていたわけで。
「誰の許可を取って美琴の隣に立ってんだよ、オラ」
わぁ……朝から不機嫌だな将光は。
ほんと流と真逆………って
「将光っっ!?」
私、将光にだ、だだ抱き締められてんの!?
ここ、学校なのに!?
てか、将光だよ!?
「何だよ、うるせーな美琴」
このどこか冷ややかな声は間違いなく将光だ。
それに、右上に将光の顔があるじゃないか。
嘘………でしょ。
うん、信じられない。