【完】春紫苑






何、と返事をすることもせず私は顔だけ城野さんへと向けた。





「あのさ、話があるんだけど…ちょっと良いかな?」




そう言って、城野さんはチラリと廊下を見た。


ここでは話せない、ということか。





嫌な予感がする。


というか、



嫌な予感しかしない。






「嫌だって言ったら、どうするの?」





その先に待つのが危険だと分かっていながら、どうして飛び込む必要がある?







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