【完】春紫苑






その証拠に体が微かに震えている。


体が、怖いと言っている。



思い出すのは、あの日の記憶。



不気味な笑みに、異常な力。



腕の痣は消えたけど、心にはまだはっきりと深い傷として残っていた。






「そっか、残念」



「え?」



「なら、良いや」





そう言うと城野さんは席についてしまった。









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