【完】春紫苑
「ちょっと口が悪くて、不器用でヘタレで意気地無しで負けず嫌いで」
「悪口のオンパレード…」
「だけど本当はすっごく優しくて両親が大好きだった、純粋で可愛い人かな?」
そう、優しすぎるんだ。
傷付くのは自分一人で良い、そういう人なんだ。
「純粋、か…。んじゃ将ちゃんは純粋に美琴を守ろうとしてるってことか………」
「え?」
あまりにも小さい声で呟くから何て言ったか聞こえなかった。
「ううん、何にもないよ」
だから聞き返したのに流は何もないの一点張りで教えてくれなかった。