【完】春紫苑





「もしかして…」





再び私の脳裏を過ったのは、あの日の記憶。


城野さんに………





「違う、違う!」





そんな私の考えに気付いた駿が慌てて否定する。





「ちょっとドジして転んじゃっただけだからさ」




心配させてごめんな、と付け足してからふわりと笑った。





「ほんとに?」


「ほんとだって」






いまいち信じられず聞き返したけど返ってくる答えは同じだった。





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