【完】春紫苑
お父様の声を遮るかのように鳴ったのは、私の携帯。
手に取り、画面を見ると
【新着メール一件】
と表示されていた。
メールを開くと
「ごめん……、か」
将光からだった。
内容はごめんと一言だけ。
どうして肝心なことは、私が聞きたいことは何も言ってくれないのに、ごめんはそんな簡単に言ってみせるのよ。
将光をこんな風にしたのは、目の前のこいつで。
そう思うと無性に腹が立った。
聞いてやろう、あなたが一体何を話すのか。