【完】春紫苑
取り残された私とお父様。
なにこの地獄みたいな空気は。
「美琴も乗りなさい。一緒に帰ろう」
「いえ、私は歩いて帰るので結構です」
あんたと一緒に帰るとか冗談じゃない。
その張り付けたようなわざとらしい笑みを浮かべて、何を考えてるの。
「話があるんだ、さっさと乗りなさい」
話?
そんなこと言われたら尚更乗りたくなくなるって分かんないの?
私は、あんたと話なんてないの。
「美琴、いい加減に乗りなさい」