【完】春紫苑
私の動きがパタリと止まる。
今の会話、聞いてたかな?
もし、聞かれてたら…。
でも、今のだけじゃ分かんないよね。
私が黙れば、病院内には再び静けさが戻る。
「おぉ、将光じゃないか」
将光に話しかけだした。
何を言うつもりか、目線だけ向けておく。
もちろん、その視線が交わることなんてない。
───そう思ってたのに。
「なら、本人に聞いてみようじゃないか。どんな、人生だったのか」
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