【完】春紫苑
「美琴、そんなやつほっといて手当てするか」
「あ、うん」
駿はそう言うと慣れた手つきで道具を引き出しから探し始めた。
「…あれ……そう言えば美琴のケガって何?かすり傷?切り傷?
それによって用意するものが……」
あれ?
流、言わなかったのかな?
流に聞こうと思ったけど
「ガビーン…ガビーン…」
といまだに言っていたから止めておいた。
これって打撲?
何なんだろう………。
よく分かんないから見せた方が早いだろうと考えた私は、立ち上がって駿のもとへと駆け寄った。