【完】春紫苑
駿に呼ばれ流が「んぁ~?」とやる気なく返事する。
だけど駿の顔を見て少しずつ真剣なものに変わっていく。
「このケガ……やったの誰だ?」
……そりゃ気になるよね。
こんな化け物みたいなケガさせた人物。
「……………」
さっきの出来事を思い出しているのか、流は目を伏せた。
そんな流を見た駿は理解したみたいで「嘘だろ…」と頭を抱えていた。
私の頭にだって、さっきからずっと離れずにいた。
私の腕を掴んだときの笑顔。
「酷い、梶塚くん!!痛いじゃない!!」
狂ったように流に向かって叫んだときの顔。
…………あれ。
何でだろう…………。
私は思い出した城野さんの言葉にどこか違和感を感じた。