【完】春紫苑



ずっと、一緒だから。

ずっと、見てきたから。

ずっと、大好きだから。





どんな状況でも私は彼の良いところを探してしまう。








「なー、美琴」




突然名前を呼ばれ、肩がびくりと跳ねる。




「…なに?」





相手は……将光。


私はゆっくりと振り返る。







「もぉ~将ちゃん怖いから美琴ビックリしてんじゃん」







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