止まない雨は無い。ーハッピーエンドのその先ー

その後も、直夜さんを連れて来る事はなかった。



そして、あの日以来



里穂は、来なくなった。




「里穂ちゃん来ないわね。」




りんさんが、何気無く言った。


純さんが、林檎の皮をむいている。


それを、むき終わった順番に食べている。



「子豚が、虐めたから


来ないんじゃねーの?」



くっくっく と笑う。



「りんさーん。


純さんが、いじめるー!」



りんさんに、抱きつく。


「馬鹿!

りんの胸は


俺の物だ!」



「りんさんの胸は、


私の為に


貸してくれてるんですー!」




こうやって、馬鹿やるのも久しぶりだ。



楽しい!!





「2人共ケンカしないの!」




楽しそうに、りんさんは注意する。




「「はぁい。」」



りんさんは、2人の頭を


よしよしと撫でる。


「いっその事、加奈ちゃんを


私達の子供にしたいわ!」




「りん…馬鹿な事を言うな。

こんなデブ…家に居たら、


食費が…。」



「私は、こう見えても

食べれないデブなんですー!」



「加奈ちゃんっ…。

自分で、食べれないデブって言っちゃってるし!」




三人、顔を見合わせて


皆で爆笑!!


「「「あははははは」」」



ーガラッ




「静かにしなさいっ!」



「「「ごめんなさーい。」」」





この2人が、居なかったら…



私は、どうなっていたんだろう。
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