未成年・恭~【恭&綾シリーズ】2
綾は視線を上野に戻し、しとやかな声で答えた。
「駅の近くのホテルに泊まるんです」
やっぱり泊まるんだな。そうか――。
「恭とですか?」
上野の言葉に俺の顔のほうがカッと赤く染まるような気がした。
綾は動じることなく、ただ小さなため息を吐いた。
「――恭のことが好きなんですね」
上野はじっと綾の目を見たまま、その瞳から一滴を頬に落としていた。
「――ずるいです。わたしがずっと想ってきたのに。ずっと、ずっと待ち続けていたのに。どこで知り合ったんですか? いつ? どうやって恭の気を引いたの? どうやって――」
「百合!」
綾に詰め寄る上野の腕を大輔さんが掴む。