ひとつ屋根の下の王子様





そう、まるで自分の事の様に
嬉しそうに言う・・・


お母さん。




「行ってきなさいよ、日和ちゃん!」


「えー・・・」


「磨耶ちゃん、いつから?」


「明日から~☆」


「ささ!準備しなさーい!」


「ええー!!!」




――――――――――




「・・・ってわけなの。」


「はあ!?あんたが1人暮らし!?」


「ちょ、しーッ!授業中!」




と、人差し指を口元に当てる私を見て
慌てて口をふさぐ、私の親友の浅羽美保(アサバミホ)。




「しっかし・・・よくやるね、日和のママさん」


「ほんと、やめてほしいよ。」

「あっはは、ママさんらしいねえ、」




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