【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
「けけけ結構ですぅ~……!」
なんでか身の危険を感じて、私は高スピ
ードで後ずさった。
「逃げんなよ」
「だって……!」
「痛くしねーよ?」
痛くって何ですかーー!?
痛い危険性があるものなのかな!?え、
やだ!絶対やだよ!
「さささ皐君!べっ、勉強しよ!」
「まだ休憩時間」
「休憩長くないですか……!?」
「……そうでもない」
え、今の間は?
ていうか長いよね?いつもの休憩時間よ
り十分オーバーしてるもん。
部屋の隅っこでプルプル震える私に、皐
君は諦めたようにため息をついて、トン
トンと床を叩いた。
「もうなんもしないから、おいで」