【完】カテキョはイケメン王子様！～アブナイ恋のお勉強～

「あ、ついさっき！」


「え、ついさっき！？それまで知らなか
ったの？？」



驚いたようにそう言う吉馬さんにコクッ
と頷く。



律希ちゃんは知ってたけどね……あ、律
希ちゃん置いてきちゃった。



「他クラスだったので……」


「え、そういう問題！？噂とか聞いたり
しなかったの？」


「う、噂？」


「そうそう。こいつのあだ名とか──」

「吉馬、うるさい」



その時、それまでずっと黙っていた離宮
君が鬱陶しそうにそう言って。



「知らないならそれでいいだろ、別に」



と興味なさげに言った。



……ていうか、そういえば！



離宮君に謝るという当初の目的を思い出
した私は、ガバッと立ち上がり。