くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「先生、調子にのりすぎ! おあいにく様。あたしが見るべき相手は違う王子さまですから」
あたしがきっぱり言うと、加藤先生はぶつけた背中をさすりながら残念そうにいう。
「あ~そっか。鈴本にはもう王子さまがいるのか。でもまあ、オレだってそこそこイケてると思うけどなあ」
「残念! 24歳は10代半ばのあたしらから見たらおじさんだよ。王子さまには老けてるし」
「おじさん言うな! オレはまだ若い!」
加藤先生が力いっぱいいうから、あたしは吹き出した。
「そう言う方がおじさんの証拠なんだよ。や~い、おじさん」
あたしは笑って加藤先生から逃げ出した。
「くぉら鈴本! 先生をからかうと夏休みの補習増やすぞ!」
加藤先生が怒りながら追っかけてくる。
……と。
「先生、いい加減にしてください。他の生徒もいるんですから弁えてくださいませんか?」
こう言ったのはクラス委員長ではなく、意外にも亜美だった。
「あ、望月か。悪い、ちょっと調子に乗りすぎた」
加藤先生もやっと我に返って亜美の肩をポンと叩く。
「望月、ありがとな」