くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
順調にパートナーが決まってく。


先に亜美がアイテムを引き、続いてあたしが選ぶ番になった。


先に選んだ人たちの悲鳴や歓声が向こうから聴こえる。

アイテムには名前が貼られてるから、目隠しを取ればすぐに結果がわかるんだよね。


……どっちを掴もうか?


右? 左?


それともまっすぐか……


手をさまよわせてると、ふと胸が暖かく感じた。


おばあちゃんのペンダントが暖かい?


まさか……


真っ暗闇にぼうっと輝きが見えた。


淡い水色の光は、どこか懐かしい。


切なくなるくらいに――。


あたしは迷わずその光に手を伸ばした。


早くしないと消えてしまう気がして。


掴んだ瞬間、一瞬だけ暖かさを感じたそれは、すぐに冷たく固いものに戻る。


「ちょっと、早くして」


後ろの子に言われて慌てて避けると、先に来てた亜美にいきなり言われた。


「ちょっと、瑠璃香。あんたなんで泣いてんの?」


「え?」


亜美に言われて目元に触れると、確かに濡れてた。


なんで? 悲しくもないのに。


「あんた大丈夫?気分でも悪いの」


「大丈夫だよ、ごめんね心配かけて」
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