予言と未来
「私、仲間を護りたいって言って、契約を結んだんだよ? だから頑張らなきゃ。」
「アイカ……理由に なってない。」
レイムの突っ込みを、愛光は笑い飛ばす。
それを見て、ライネスは ふっと笑った。
「……良いだろう。明日、後悔するが良い。」
「恥ずかしい話 暴露された奴が、ドヤ顔すんなし。」
ウィンの言葉に、ライネスは ぎっと彼女を睨む。
「……それなら手当しましょう、ライネス。」
リホの言葉に、ライネスは渋々 頷いた。
そうして包帯を取り出したリホを、レイムが止める。
「あ~、うち、回復(ヒール)使えるから やるよ?」
愛光とライネス以外の全員が、レイムの言葉に ぽかんとし。
「だったら さっき使えよ!!」
ウィンが突っ込んだ。
悪魔と戦って、特にリーヤ等は、結構な傷を負っている。それを我慢して、皆ライネスの元へ駆け付けたのだ。回復の魔法を使える人が居るなら、早く回復すれば良い話だ。
「御免ってばぁ! てゆうか、皆うちが天使だって忘れてんでしょ!」
レイムが悔しそうに叫ぶ。
「あぁ、うん。何か天使らしくないから。」
真顔で答えるウィンを見ながら、愛光はリホに質問した。