予言と未来



「私、仲間を護りたいって言って、契約を結んだんだよ? だから頑張らなきゃ。」


「アイカ……理由に なってない。」



レイムの突っ込みを、愛光は笑い飛ばす。



それを見て、ライネスは ふっと笑った。



「……良いだろう。明日、後悔するが良い。」


「恥ずかしい話 暴露された奴が、ドヤ顔すんなし。」



ウィンの言葉に、ライネスは ぎっと彼女を睨む。



「……それなら手当しましょう、ライネス。」



リホの言葉に、ライネスは渋々 頷いた。



そうして包帯を取り出したリホを、レイムが止める。



「あ~、うち、回復(ヒール)使えるから やるよ?」



愛光とライネス以外の全員が、レイムの言葉に ぽかんとし。



「だったら さっき使えよ!!」



ウィンが突っ込んだ。



悪魔と戦って、特にリーヤ等は、結構な傷を負っている。それを我慢して、皆ライネスの元へ駆け付けたのだ。回復の魔法を使える人が居るなら、早く回復すれば良い話だ。



「御免ってばぁ! てゆうか、皆うちが天使だって忘れてんでしょ!」



レイムが悔しそうに叫ぶ。



「あぁ、うん。何か天使らしくないから。」



真顔で答えるウィンを見ながら、愛光はリホに質問した。

< 76 / 258 >

この作品をシェア

pagetop