予言と未来



「天使と回復(ヒール)って、関係在るの?」


「はい。天使は聖属性を使う人が多いですから、回復とか後方支援が中心に なるんですよ。」


「へぇ……。」



愛光とリホが会話を している間に、レイムは次々と皆を回復させて行った。



「じゃ、今日は此処に泊まりだな。」


「勝手に決めんな。」



ウィンの言葉に、ライネスは直様 突っ込む。



「まさか女子供を外で寝かすつもり?」


「そんな事 言ったって……ベッドは1つしか無いんだから……。」



愛光の言葉に、ライネスは面倒臭そうに答える。



「……別に外で寝ろとは言ってない。だが、泊まるなら床しか無い。」


「貴方が床で寝なさいよ。私達は まだ子供なんだから。」


「……お前、さっきから子供 子供 五月蝿いが……俺と大差無いだろ。」


「え? だって もう20歳 行ってるでしょ? だったら立派な大人じゃない。」



愛光の言葉に、リホとライネスは ぽかんと する。



「……良かったねライネス。大人っぽいって。」


「馬鹿。直訳したら おっさん臭い、だろ。」



2人の言葉に、今度は愛光が ぽかんと する。もう1度ライネスを見てみるが、100歩 譲って20歳にしか見えない。


(リーヤさんと同じくらいに見えるんだけど……。)


「じゃあ、幾つなの?」



愛光が訊くと、ライネスは溜め息を ついた。

< 77 / 258 >

この作品をシェア

pagetop