予言と未来



《……我は光の神霊。汝、我が契約者か。》


(うわぁ!! 何か声が聞こえた!!)



驚く愛光に、光の神霊は語り掛ける。



《汝はイラに選ばれし、貴き存在。我の力を、汝に与えよう。》



(な……な……。)



《さぁ、言うのだ。光線(ビーム)と!》



「え、ビ、光線(ビーム)!?」



愛光が叫んだ瞬間。


彼女の両手から、鋭い光の線が飛び出し、ライネスへ真っ直ぐに向かって行った。



「っ!!」



ぎりぎりの所でジャンプして それを躱し、ライネスは すとんと着地した。



「……お前 今、契約を結んだ、のか……?」


「た、多分 結んでないっ。」


「はぁ?」



曖昧な愛光の答えに、ライネスが顔を顰めた。



「何で、結んでねェのに……。」


「ま、いっか。光線(ビーム)!!」



何度も飛んで来る愛光の攻撃を素早く躱し、ライネスは彼女の前に飛び出した。



「!?」


「てめェ、ふざけてんじゃねェよ……!!」

< 81 / 258 >

この作品をシェア

pagetop