予言と未来
《……我は光の神霊。汝、我が契約者か。》
(うわぁ!! 何か声が聞こえた!!)
驚く愛光に、光の神霊は語り掛ける。
《汝はイラに選ばれし、貴き存在。我の力を、汝に与えよう。》
(な……な……。)
《さぁ、言うのだ。光線(ビーム)と!》
「え、ビ、光線(ビーム)!?」
愛光が叫んだ瞬間。
彼女の両手から、鋭い光の線が飛び出し、ライネスへ真っ直ぐに向かって行った。
「っ!!」
ぎりぎりの所でジャンプして それを躱し、ライネスは すとんと着地した。
「……お前 今、契約を結んだ、のか……?」
「た、多分 結んでないっ。」
「はぁ?」
曖昧な愛光の答えに、ライネスが顔を顰めた。
「何で、結んでねェのに……。」
「ま、いっか。光線(ビーム)!!」
何度も飛んで来る愛光の攻撃を素早く躱し、ライネスは彼女の前に飛び出した。
「!?」
「てめェ、ふざけてんじゃねェよ……!!」