本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「さくらちゃん、あんまり男に無防備になっちゃダメだ。それと、翔真を傷つけると許さないよ。俺、友達傷つけるやつは女でも容赦しないから」




「広重・・・さん?」




「じゃあ、これからも翔真のことよろしくな」




低い声でそう言われてその迫力にそのまま崩れ落ちるとクスっと笑う声と共に頭をそっと撫でて広重さんは翔くんとすれ違いざまにハイタッチをして立ち去った。



ただ私にも翔くんにも聞こえない声で呟いていたなんて知らなかった。




「なんで、俺、翔真のこと好きなやつばかり気になるんだろう」
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