本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「合コンとか初めて?」




目の前の焼き鳥に手を伸ばして思いっきり頬張った瞬間、気づかないうちに隣には男の人が座っていてクスクス笑っている。




メガネの奥には優しい瞳。
確か、氷室修二さんだっけ。


27歳で長身。それしか覚えていない。




「焼き鳥もいいけど2人で抜けない?」





目をパチクリさせながら口の中の焼き鳥を噛み締めて返事もできなかったのに彼は慣れているかのように私の手を掴み、お店を出た。
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