本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
あっ、いけない。メールだけ打つつもりだったのについ長居してしまった。


早く、戻ろう。化粧室を出た後、どうせならコーヒーでも買うかなと立ち寄った自動販売機。やばい。怒られるかも。




「あっ、藍原」




クルッと背を向けてすぐに部署に戻ろうとすると低めの声が降ってきた。


知らないふりが一番、一番。そう、思ったのに頬に冷たいものが当てられた。
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