恋花
プロローグ
「はぁ、、、はぁ、、、」
ゴロゴロゴロゴロ
『大丈夫ですか?!神崎さん、神崎さん!!』
ピーピーピィ―――――――――――――
あ、れ、、?どこも痛くない、、、。それになんだかふわふわしてる・・・。
なんでだろ、、、?
「真琴?!、、、、てよ、起きてよまことぉーーーー!!!」
み、、美咲・・・?何で泣いてるの?私はここにいるじゃない・・・。
『残念ですが、神崎真琴さんは午後16時45分にお亡くなりになられました。』
・・・え?わ、、たしが、、、死んだ?ありえない。どういうこと?
『神崎さんは、交通事故で全身打撲のまま運ばれたのですが、、、』
「なんで!?なんで真琴は助からなかったのよ!」
『こちらも最善を尽くしたのですが・・・。』
うそ、、、。でも、なんだか頭が痛い。。記憶が、、、なくなってきてる・・・?
私は、なんで交通事故にあったか知りたいのに!
ガラガラガラ
「真琴先輩!!」あれ、、誰・・・?後輩?
「時雨くん!!来てくれたんだね。」美咲はその男子のこと知ってるの?
「美咲先輩、、。そりゃ‘彼女’が死んだんじゃ・・・。」え・・・?か、のじょ?私が?
「そうだよね。。一番悲しいのは時雨くんだよね・・・。」どういうことなの?
わからない。なにもわからない。それより頭が痛くてどうにかなりそう。。。
誰なの?時雨って・・・。でも、私は覚えてる。私の彼氏は、、、、、
キ――――――――――――ン
・・・そこから私の記憶はなくなった。


急に逝ってしまった親友の部屋の片づけをしていると勉強机の中からなにかが出てきた。
そのなにかをみると、[MAKOTO’Sダイアリー]と書いてあった。。
さすがに中を見てはダメだろうと思い、持ってきていた紙袋にしまおうとした瞬間。その日記が手からするりと落ちてバサッと音を立てて床に落ちた。拾おうと思いしゃがんだら日記の一部が見えた。中には真琴の綺麗な字がびっしりではなかったけれどきちんと書いてあった。その中には、「5月20日水曜日:今日は、部活の後輩の時雨くんに告白された。戸惑ってしまって、私は返事をせずに走って逃げてしまった。明日会ったら、謝らないと。それに、告白の返事もちゃんとしなくちゃ。」と書いてあった。そして次の日の日記には、「5月21日木曜日:今日は、昨日のことを謝り、告白の返事をした。もちろん返事はNO。私は、彼が好きだから。でも、時雨くんが私の腕をつかんで空き教室で襲われかけた、怖かった。けど、彼が助けに来てくれた。そこで彼に告白されて付き合うことになった!すっごいうれしい!明日美咲に報告しなきゃ!!」
え?確かに報告は聞いたけど・・・彼氏は時雨くんじゃないの・・・?
彼って誰なの?探さなきゃ、真琴の彼を・・・・・。
何かわかるかもしれない。交通事故のこと。そして本当の真琴の好きな人・・・。
真琴。あなたが選んだ運命が―――――――――
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop